湯谷の家「改装」その4
これしか仕事をしていないと思われそうだが...
相変わらず、湯谷の家の改装の話題。
実のところ、秋の個展がせまってきて
今年は、東京での発表も同じ10月の末に重なり、
内心、怯えているのだが湯谷の家のことが頭から離れず、
我が心をいささかもてあましている。
そこで、本題に、
先々週の末から、宇連川を見下ろす庭の手入れ。
はびこっていた雑草と蔓草を取り除くと
下から現れたのは大量の敷石。
それらを一度撤去し、円形に敷き直す。
最も大きく平らな石は縁側の踏み石にする。

左、円形に敷石。
右、風呂から庭を見る。
この二つの写真はほぼ繋がった景色。
風呂にはシャワーを新設、
永い締め切りで傷んだ窓を取り替えた。
窓枠の傷んだ部分をカットし、
あり合わせのガラスのサイズに合わせて
窓枠の割り付けを決める。
この家の改装のテーマは素材の再利用。
風呂に入りながら、川の流れを楽しむならば
透明ガラスの嵌め殺しで、換気は別に取るのが
最も簡単で、普通の解だろう。
しかし、捨ててきた、方法、素材は本当に
つまらないものだったのか。
「あり合わせの素材の再利用」のテーマがなければ、
こんな窓枠の割り付けには行き着かない。
これが、この家の改装の面白さである。
「円形の石組み」しかり。
偶然出合った石の形状と量。
国定公園法で土砂は他から持ち込むことはできない。
動かす事の出来ない、既設の家と景観。
それらの自然な組み合わせが
生み出す結果である。
最後に最も重く大きな石を崖の縁まで運び、
川を座って眺めることのできる位置に据えて
敷石の配置はおおよそ完成。
午後には親しい画家夫婦が訪れ、
その後、この家についての取材を一つ受け、
土曜日は終了。
日曜日は10月からの個展の準備を終日。
そろそろ締め切りが近づいてきた。
その話題は次回からに...
こんにちは。
丸く敷き詰めた石がひとつの作品のような仕上がりですね。
温泉旅館のようなお風呂にも
すごく惹かれますが・・・。