犬の飼い方を考える前に、犬の歴史について知っておくことも、ペットライフの役に立ちます。

犬は、学術的には、「ネコ目イヌ科イヌ属」に分類される種類の動物であり、飼い犬は「イヌ属タイリクオオカミ亜種イエイヌ」と名付けられています。

私たちが犬(イヌ)という場合、ふつうは飼い犬のことを言います。

犬の種類は、非公認のものも含めると、世界中で700~800種類にものぼります。

大変な数の犬種がいるわけですが、そのルーツはみな同じです。

ただし、犬の祖先については諸説があり、最もよく言われているのは、オオカミだという説です。

2002年には、DNAレベルの研究結果から、1万5000年以上前に、東アジアでオオカミが家畜化されたものだと発表されました。

世界にいる654種類の犬と、ユーラシア大陸にいる38種類のオオカミのDNAを分析した結果、初期の犬には、4系統のオオカミの血が混じっていたということがわかりました。

さらに、犬の遺伝子型が各地で分岐した過程をたどると、約1万5000年前に、これらの系統のオオカミが東アジアにおいて家畜化され、その後ヨーロッパなどに広がった可能性が大きいことがわかったのです。

オオカミは社会性が高く、群れで生活します。

群れの中には力関係があり、これにより食べ物を食べる順番などが決められていきますが、それは反面、立場の順位の低いものが、強いものに「ゆずる」という行動にもつながっています。

こうしたオオカミの習性を生かして、何代にもわたって人間の飼い方に慣らしていったものが犬になったといわれています。