がんに関する教科書

がんに関する教科書



秋田さんは、取材の質問に対して非常に穏やかに、そして、ものすごく丁寧にお話しをしてくださいました。「患者から喜ばれるのが何よりの喜び」という言葉の通り、その親しみ深い人柄が、スタッフはもちろん、患者からの絶大な信頼を引き寄せるのでしょう。

生涯をがん研究に注いでいる秋田さんの意気込みは、穏やかな雰囲気とは対照的に並々ならぬものがあります。取材時に秋田さんが紹介してくれたがんに関する教科書("CANCER")は、びっしりと細かい英語で書かれており、百科事典のように分厚い本です。また、秋田さんは編集副委員長として『新臨床腫瘍学』(南江堂)の編纂にも携わっています。

がんの性質が一人ひとり異なるというのは、実はわりと最近になって判明した事実です。現代は、個別化されたがん治療がよりいっそう求められる時代と言えます。

そんな時代の先端に位置する秋田さんの展望は、バイオマーカー(事前にどんながん治療薬が最も効果が高いかを知る手がかり)の研究をさらに発展させ、少しでも多くの個別化治療のプロセスを確立させることです。どんながんに対しても、副作用の少ないぴったりの治療法があり、医療費も安く抑えることが可能ながん治療。そんな夢のような医療が実現し、一人でも多くのがん患者が救われることを心から期待しています。


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