髙田さんは、「大学での基礎研究」と「ベンチャー企業の経営」と、幅広く活躍されている研究者です。インタビュー時に、大学用と会社用の2枚の名刺を渡してくださいました。「大学では名刺を使うことはあまりないので、普段は会社用しか持ち歩いていないですね」と笑っていらっしゃったのが印象に残っています。ふたつの活動のバランスをどのようにとっているのかと尋ねると、「研究室の運営も会社の運営も、求められる手腕は同じ。だからバランスは特に意識しませんし、違和感もないです」とのこと。

直接的な社会貢献が求められるようになってきた時代の要請に応え、株式会社イーベックを設立。生き残りの厳しいベンチャーの世界で、ドイツ企業とライセンス契約を締結するという成功を収めました。その功績により、今年6月には科学技術政策担当大臣賞を受賞されています。

産学連携の研究をされている一方で、基礎研究の重要性も強調しておられました。「さまざまな応用研究のベースには必ず基礎研究があります。基礎研究も大事な社会貢献の形」と語る口調には、穏やかながらも研究への情熱が感じられました。



髙田さん(右)と、ドイツのウイルス学者ツア・ハウゼン氏(左)。ハウゼン氏は2008年のノーベル生理学・医学賞受賞者です。髙田さんは1983年から2年間、ハウゼン氏のもとに留学していらっしゃいました。


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