中国主席 台湾総統に初の祝電
台湾の馬英九総統が26日に実施された選挙で与党・国民党の主席に選出されたことを受け、中国の胡錦濤国家主席は27日、馬総統に祝意を伝えた。
馬氏は中国との貿易促進を公約に掲げ2008年5月に総統に就任。今回、政府と党の双方の権力を掌握する。
胡主席は馬総統に全73文字の祝電を送った。そのなかで、胡主席は「われわれそれぞれが率いる2つの党が、海峡を挟んで平和的な関係を促進し、相互信頼を深め、海峡の両側の同国人に良き知らせをもたらし、偉大なる中華民族の復興を実現できるよう希望する」と述べた。馬氏と胡主席の直接のやりとりは初めてだが、中台間の関係改善が進むなか、アナリストからは、胡主席が馬総統との会談を望んでいるのではないかとの声も聞かれた。
馬総統が就任して以来、中台の経済関係は進展し、中台直行チャーター便の運行などで合意したが、政治的な問題については未解決のままだ。
台北の淡江大学のLin Chong-pin教授は、胡主席からの祝電について「ある程想定された」と述べ「(馬総統と)会談することは、胡主席にとって利益となる。個人的な勲章となるだろう。胡主席は2012年に引退する予定だ。平和賞を受賞できるかもしれない」と述べた。
馬総統の国民党主席選出と、胡主席の祝電を受け、27日の台湾株式市場では加権指数が前営業日比0.79%上昇、約11カ月ぶりに7000の大台に乗せて取引を終了した。
ただ、馬総統と胡主席の会談実現には、今後数年はかかるとの見方も強い。台湾国民党と中国共産党は2005年以来、非公式な会合を開催しているものの、台湾での根強い反中国感情を意識し、馬総裁はこうした会合への出席を避けている。
馬総統は27日に胡主席の祝電に返答し、中国と台湾が「争いをやめる」よう提案した。
