CD=Hoboes' Favorites Collection vol.12       cuarteto nebuloso

Listening Library "Hoboes' Favorites Collection"
〜Original Mini Album series

vol.12  cuarteto nebuloso   "Kamakura Swing"
・・・・・・・・・TR-hfc012   1,000円(税込


1.Poeta y Médico [JJ. Junkman] > 3:14 試聴音源

ジプシースイングに特徴的なアルペジオ・スケールによってつくられた旋律で、なだれ込むように始まる軽快な小曲。 タイトで、簡潔にまとめあげられた短いテーマも、この手のサウンドに顕著だ。 ソロ・ギターの華麗なアドリヴ・パートを間に挟みつつ、テーマが繰り返され、やがてイントロと同じフレーズに戻り収束する。 シンメトリーな構造をもつ、まさに王道ともいえるスタイルだ。 『詩人と医者』という、ともに人々の心と身体を癒す職業を並列したタイトルが小粋。

2.Jaque aime la montagne [JJ. Junkman] > 7:02 試聴音源

『ジャックはその山が好き』というのどかなタイトルをもつ牧歌的なスイング。 Cのほぼ循環コードといってよい和音進行にのって、各パートのアドリヴが展開される。 ジプシールンバ、フラメンコ、ジャズといったそれぞれ異なるバックボーンをもつギタリストたちのフレーズの違いが顕著に聴き取れる。 ダウンカッティングによるスイングビートが基本だが、ところどころ、ベース音を伴ったジャジーなコード進行が彩りを添える。

3.Smoke and Swing [JJ. Junkman] > 2:58 試聴音源

快速テンポで刻まれるスイングビートに、荒々しくもシンプルなテーマが展開される。 途中に思いがけなく挿入される6thの音の後、突如メジャーになり、またすぐ戻って終止する短いながらもめまぐるしい旋律。 間断なく繰り広げられる旋律とクロマティックでアクロバティックなソロのせめぎ合い。 ジプシースイングの醍醐味のような、熱い血潮が感じられる演奏がここにある。 タバコをくわえて、あるいはギターに挟んでは演奏に興じるジプシーギタリストたちの日常をデフォルメしてドラマチックに描き出した短編だ。

4.Estancia conmigo [JJ. Junkman] > 3:39 試聴音源

Swing Manouche Romantiqueを標榜するcuarteto nebulosoの面目躍如たる、まさにロマンティックな、静謐な美しさに満ちた佳曲。 ミュゼットの流れを汲む3拍子のスイング・ワルツも、ジプシースイングの重要なレパートリーのひとつだが、中庸なテンポにのせてアルペジオ・スケールを中心に、それでいてメロディアスに仕立てられたこの曲は、このグループの代表曲となるに違いない。 『わたしと一緒にいて』という意味のタイトルが表わす通り、にじみでる深い愛情と優しさ、それでも重ならない想いへの哀惜の念がほのかに込められた心に染みる大人のサウンドだ。

5.Recuérdame [JJ. Junkman] > 5:02 試聴音源

朴訥に、そしてやや危うげに、それでも充分に美しく深い音色で奏でられるチェロのソロに導かれ、まるでそれまでの緊張した空気から解き放たれるかのように始まるスイング・パート。 バリトンギターのベース、4本のギターのリズム、爽やかで美しい旋律を奏でるリードギターに、フラメンコの語法で印象的なアドリヴを挿入するソロ・ギター。 これだけ、多くのギターの音が重なりながら、コンパクトにひとつのサウンドを描き出しているのは特筆に値する。 『私を忘れないで』というタイトル通り、一度聴くと耳に残る構成とサウンドだ。

6.Silent Man [JJ. Junkman] > 6:25 試聴音源

4曲目同様、ロマンティック・スイングの側面を大きくフィーチャーした1曲。哀愁に満ち、謎めいた無口な男が、訥々とつぶやく自らの想いを、そっと傍らで聴くような、そんな曲だ。 いい知れぬ哀しさと、理屈抜きの安堵感や人の心の温かさ、そして母の愛にも似た愛情が曲を支配しているよう。 特に、音の洪水に終始しがちなジプシースイングにあって、中抜きの、余韻を残すブリッジ(サビ)部分の旋律は秀逸。

7.Vals húngaro [JJ. Junkman] > 6:16 試聴音源

アルバム中、唯一のカバー曲。 ハンガリーの伝統旋律であるワルツの1曲。ジプシースイングによく合うマイナー調の滑らかで優美な旋律。どこかで聴いたことのあるような、初めてでも懐かしい響き。 ジプシー・スケールの流麗なソロや野性的なフラメンコ調のカッティングが鏤められ、哀感漂う印象的なメロディを引き立てる。 ジプシースイングにあってワルツは、ズンチャッチャといういわゆる3拍子のカッティングがメインだが、時に応じてズチャッズチャというジャズ・ワルツのカッティングが混在することも珍しくない。

MUSICIANS;

cuarteto nebuloso
Luis = Rhythm Guitar, Solo Guitar(2, 6)[Gipsy Groove]
Mario = Solo Guitar[Gipsy Groove]
Masao NAKAMOTO = Rhythm Guitar, Baritone Guitar, Cajon, Udo
Kuni KUROSAWA = Lead Guitar, Rhythm Guitar

Guest: Tomomi = Cello(5)

Recorded at Rootstock Studio, Kamakura
Engineered by Masao NAKAMOTO [Rootstock]    info@rootstock.net
Designed by by Masao NAKAMOTO [Rootstock]    info@rootstock.net


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