CD=SONGBIRDS' FAIR vol.1 the Flowery Rhymes

SONGBIRDS' FAIR vol.1
tacto rusticoが贈る、異なった持ち味の歌姫たちをフィーチャーしたユニット
もしくはセッションによるオリジナル・ミニ・アルバムのシリーズ。


vol.1 the Flowery Rhymes " a FOGYISH FOLKIE "
・・・・・・・・・TR-sf001 1000円(税込)



新生フラワリーライムス(旧ユニット名はルア・クラシカ)、待望の1st. アルバム。

児童劇団を経て、歌手を目指しつつNIKEのCFやバラエティ番組などに出演するなどの活動を続けて来たjunoと、中世ヨーロッパ音楽はじめ、ケルト、アラブ、ブラジルなど様々な音楽の分野で長く活動してきたKurosanが2006年に出会い、a Lua Classicaとしてユニットを結成。ブラジリアン・ビートにのせた日本語詩・ポルトガル語詩のオリジナル曲で、一部ファンの心を捉えつつあったが、その後しばらくボーカルjunoの都合により休業。2009年、活動再開にともない、ユニット名をthe Flowery Rhymesに改め、新たなスタートを切った。

今回のアルバムは、「juno sings Ukon KURISAWA」のサブタイトルが示す通り、これまでカオス*ヴォックスやmundo musico、小板橋八重、光田 康典(Metro Voices@Xenosaga)などのミュージシャンに秀逸な日本語詩、英語詩、ポルトガル語詩、ラテン語詩を提供し、その独自の地位を確固たるものにして来た、渚の放浪詩人こと栗沢右近の作品を取り上げたもの。そもそも、ほとんどこのユニットの曲は彼の手になるもので、曲はKurosan自身もしくは世界各地の伝統旋律による。美しいバラードからロック調のキャッチーなものまで。まさにショーケース的なFR[flowery rhymes]世界が鏤められている。

1. あなたとぼくの純情> 4:18 試聴音源
長い音符で滔々と歌われるメロディ、ワンコードで刻まれるキレのよいギター・リフ、その両方に絡み付くようにうねるフルートのオブリガート。印象的なアレンジで演奏されるFRの代表曲。ブレスをとる余裕すら与えられず4番まで続く歌のパートは、支えの必要な長い音価、不規則かつ変則的に変化していくリズムとあいまって、まさにヴォイス・トレーニングにも最適なほど、むずかしく、御し難いことで有名。これまでにも、数々の歌手たちを悩ませて来た難儀な曲だ。にもかかわらず、キャッチーで、耳に残るサウンドと男と女の不条理を歌った歌詞は珠玉。

2. 古風な月 [a Lua Classica]>3:20 試聴音源
途中3拍子の短いパートを挟み、ゆったりとオフビートで歌い上げられる、美しい小曲。月を眺めつつ、自らの揺れ動く心の機微に照らし合わせ、平静を保とうとする。人の世の狭さ、人生の短さ、自らの心の小ささを嘆く、静かな魂の叫び。

3. ア・ノイチ [a Noite]>2:20 試聴音源
哲学的かつスキゾ的内容をもつ歌詞とそれを補う美しくシンプルなメロディの対比が印象的な佳曲。詩の内容に即して男女で歌い分けられるスタイルは、ボサノヴァの王道。短い中に、様々な要素の詰まった構成も、男声のみなぜかオフマイクな感じも、何となくブラジルチック。

4. 海辺の門 [Porta de Costa]> 3:28 試聴音源
湘南の夏の風景を歌った歌詞が、昭和歌謡を思わせる聴き易い旋律にのり、それがさらにジプシースイング風なカッティングのギターとカホンの演奏で引き立てられる。途中、拡声器を通したような声質で、ブラジルの天才詩人、ヴィニシウス・ヂ・モライスの遺した詩の一節がアジテーションよろしく語られる。

5. ブルーマナティ [Blue Manatee]>3:08 試聴音源
乱開発による環境汚染で、その生育環境が侵されつつあるというアマゾンのマナティ(大型水生ほ乳類)。そんなマナティの憂鬱を描いたポルトガル語詩。曲はもともと、アフロ・ブラジリアン・トリオ"risaBarroca"のためにKurosanが書き下ろしたインストの曲。アフロ・サンバを思わせるベースの利いた野生味あふれるギターのアレンジが特徴。

6. あなたの面影 [Lembranca de voce]>3:52 試聴音源
ボサノヴァの名曲『Fotografia』へのアンサーソング。熱く、甘く、ふたりの時を過ごしたあなたはもういない。でも時がすべてを解決するだろう。今では思い出せない風化した記憶。人の世の虚しさ、人の心の冷徹なほどの現金さ、記憶や情の都合良い浄化システム、など触れたくない過去に関する人の思いについて、歌われている。重いテーマを美しいメロディにのせて、ひとつの答えに導く。

7. あわのよな マイニチ>2:34 試聴音源
カホンの軽快なビートにリードされ、ボサビートのギターにのせて歌われる、シンプルでキャッチーなフレーズ。覚え易く、ノリがよい歌詞と相俟って、一度聴いたら耳に残る、そんな気になる1曲に仕上がっている。気づかぬうちにしがらみにがんじがらめになって、抜け出せなくなりそうな、そんな人生にノーと言おう! そんな、前向きなメッセージが込められた、懐疑的になりつつ凡庸な人生を送る人々への応援歌。

8. おうちのふたり [Dois na Caseiro]>2:28 試聴音源
安っぽいロックのようなギターのリフを、エレキでなくアコースティックギターで弾き、グルーヴィなカホンとともに、中途半端な盛り上がりを見せるやや滑稽なサウンド。その上、家にいて息が詰まるという倦怠期の男女の胸の内を歌った身につまされる歌詞と合わせ、摩訶不思議な世界が完成する。FRの面目躍如たるポップでキッチュなサウンド世界がここに凝縮されている。

9. コモ・フォイ・オッジ? [Como foi hoje?]>4:10 試聴音源
サンバ調のアレンジにのせて、ユニゾンで歌われる楽しい曲は、愛する誰か=子供や犬猫など、に向けて贈られた愛情あふれる問いかけの歌。今日はどんな1日だった? 楽しんで来た? と尋ねるフレーズ以外の箇所には、その対象に対する親愛の情が歌われている。これも、代表的なFR世界。心暖まる音楽の世界がそこにある。

MUSICIANS;
The Flowery Rhymes
juno=Vocal
kurosan=Flute, Guitar, Vocal
Masao=Guitar, Cajon, Pot Drum, etc.

Recorded at Rootstock Studio, Kamakura

Engineered by Masao NAKAMOTO [Rootstock] info@rootstock.net

Designed by Jay DEE [Estudio Euphonia]


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